改定・書籍『股間若衆』に書かれた『薔薇族』の記事
2012/10/14 (Sun)
改訂2015年7月13日 前に出した内容は、文面全部を違う記事(露出道とヌーディズム)と間違えて出してました。
改訂・『書籍『股間若衆』に書かれた『薔薇族』の記事』
書籍『股間若衆』は、サブタイトルに「男の裸は芸術か」とあるように、江戸時代あたりから、主に日本の美術、彫刻の裸表現についてのうんちく本ですね。
男性裸像に興味があったので買いました。実際、筆者(fanta)は、過去にゲイ雑誌『薔薇族』誌上で、男性裸象特集記事などを書いたりしている。
買ったのは発売当初でしたが、読み終わったのは今日。1回に4ページぐらいしか読みませんでしたので、ちびりちびりとやっとこさっとこ読み終えたという感じ。
基本的に資料本を引用解説した形態の本なので、引用文が多く、ちょっと読みにくかったと言うのが本音ですが、その中で一番興味を引いたのは『薔薇族』のくだり。
そこには、『薔薇族』創刊1号、2号の男性ヌード写真の扱いに触れている。
その内容を要約すると、伊藤さん(『薔薇族』発行人兼編集長)の話として、とにかく、男性ヌードがポピュラーではなかった時代で、それを撮るのは大変、1号目は女性ヌードを撮っていたプロの写真家に撮ってもらったが、2号目は収集家の投稿によって乗り切った。といったもの。
「お前(fantaのこと)、長年、『薔薇族』のライターなどをやっていて、そんなことも知らんのか?」と言われそうですが、いや、当初は大変だったってなことは聞いてますけど、1号目と2号目の”写真の質の違い”は、初めて知りましたね。
多分、伊藤さんが多く書いている本の中で、男性ヌードに関する著述があって、それを、書籍『股間若衆』の著者が引用したのだと思われます。新たにインタビュー等したという印象はありません。許諾等はあったのかもしれませんが。
『股間若衆』のそのくだりのページには、『薔薇族』1号、2号の写真が1枚ずつ掲載されています。
(著作権がどうなってるのか分かりませんが、当「ファンタサイケダイアリー」では、”本を写した写真”として載せます)。
確かに1号目の写真(上)は、写真としてはそれらしいが、エロスに欠けるような感じ。2号目の写真(下)は、確かにエロいと感じます(好みの問題は置いて)。今でも十分通用するんじゃないでしょうか?
これがまた驚いたのは、当時よりもさらに遡った時代の写真であるということ。
で、この写真で、伊藤さんが警視庁に呼ばれた。「毛が見えたから」ということらしい。
その警視庁の1階ロビーにチンコを出してる彫刻があり、、「アレはいいのですか?」と聞いたとのこと。
風紀課に何度も呼ばれた話は聞いていたが、この写真が初めだとは知らなかった。
チンコ描写については、fantaが『薔薇族』に書いていた記事で、伊藤さんの指摘がある。
詳しくは言わないけど、ザックリ言えば、「これ修正いらないよ、汚くなる。責任持つから」との指摘。
『そうもいかんだろ』とライターサイド(つまりfanta)で無粋にも修正入れましたね。ただ、某裸祭りは無修正で出したな。その時はfantaも同意だったからです。話逸れるからここまで。
確認のために、「股間若衆」でネット検索したら、伊藤さんのブログが出てきた。
「股間若衆」についても述べられています。その項はこれ。
伊藤さんのブログは久々に拝見いたしましたが、ノってますね。伊藤さん、文章上手いんですよ。「伊藤文学のひとりごと」は、昔から伊藤さんの真骨頂です。
写真は、書籍『股間若衆』より。