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『天使の楽園』

kage

2013/11/30 (Sat)

fanten01.jpg
宣伝用写真、イメージ写真、ポスター写真も作品のうちです。
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奥が今泉さんです。
 『天使の楽園』 とは、1999年のゲイポルノ映画の一種。”一種”と筆者(fanta)が表現するのは、製作はENKプロモーションで、ゲイポルノ作品として監督の鈴木章浩氏に発注しているから。

 監督の鈴木章浩氏は実験映像集団のイメージフォーラム出身で、この作品が初監督作品。結果、実験映像なのかゲイポルノなのかいささか判断付けにくい作品に仕上がった。

 ゲイ映画に出演及び製作監督もされている今泉浩一さんもこの映画の俳優として出演していて、初監督の鈴木氏を相当サポートしたそうです。

 『天使の楽園』については、製作元のENKプロモーションの紹介で鈴木氏をだいぶ持ち上げてる。ポスターが違うとだいぶイメージ違いますね。ENKはあくまでもピンク映画ですからね。

 また、公開当時の冷静な感想がこのサイトの下の方にあります。ちょっと誉め気味とも思いますか、鈴木氏が大木監督の名作『あなたがすきです、だいすきです』のプロデューサーであることは忘れてはならない。

 何故今頃、『天使の楽園』をこのファンタサイケダイアリーに取り上げたかと言うと、単にたまたまネットで『天使の楽園』の写真を見つけ、fantaがゲイ雑誌『薔薇族』記者時代にしっかり取材した作品で、懐かしく思ったからですね。特に何が懐かしく思ったかは後で言います。

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 話飛びますが、鈴木章浩氏が今何をしているか、ネットでザッと検索したら、2009年に公開の『ルナの子供』という映画を発表してるようです。fantaはこの作品は知らなかった。取りあえず軽く調べた限りではそれが最新。

 鈴木監督に最後に会ったのは、2000年前後の「ホモンキーズ」の映画試写会の時でした。

 当時、「ホモンキーズ(後にピンクフラミンゴに改名)」というゲイ5人組(?)のアイドルグループがいて、それが映画を撮るってことで、最初、鈴木監督にオファーが来た。

 「ホモンキーズも随分思い切ったな」とfantaは当時思ったのだけど、どうも評判だけ聞いて本編(「天使の楽園」)を見てなかったらしい。そりゃ記事なんてのは良いところを引っ張り出して書くものだし・・。結局、ホモンキーズの新作映画は、ひっくり返ってベテランの薬師寺監督が担当することになった。

 で、ホモンキーズの映画出来あがって、新宿のホールで完成披露試写会。ホモンキーズの映画の題名は確か『しゃちほこ』だったと思います。映画はベテラン有名助演も出ているまあ可もなく不可もなく。無難な多分ビデオブローアップ作品。

 試写会場に鈴木氏も来ていたので、上映終わってから、「あなたが撮った方が良かったよなぁ」ってなことをfantaは言った。
 鈴木氏は口ごもってたような記憶がある。まあ、fantaも余計なことを言ったよな。一番撮りたかったのは鈴木氏本人だと思うもの。それが鈴木氏との今のところ最後です。

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 話し戻して、鈴木章浩監督作品、『天使の楽園』の記事取材の話。
 確か東映化学(現像所)の試写室で『天使の楽園』を見て、後日、当時、鈴木監督が所属してる都内のオフィスでインタビュー。
 3,4時間話してたような記憶があります。互いに映画好きですからね。何話したかは記憶にないです。あ、今思い出した。fantaが「主演の子にホントにやらせちゃえば良かったのに」って言ったのは覚えてる。

 後日だったか、その日の夜だったか、いずれにしても夜ですよ。主演の19才(だったか)の子の大学だったかに出向いて、その子の撮影。多分、”末広あきら”さんだと思う(ちょっと定かではないです)。

 とにかく明るい爽やかないい子でね。服を着たままあっち背景、こっち背景、自転車通学してるので、自転車もってなノリノリ写真撮影。

 そして当然のfantaの思考。鈴木監督に、「彼、ちょっと脱げないかなぁ」と訊いてみる。鈴木監督にしても露出度が高いほうが映画が売れる。
 いやホント、この子をグラビアにでも載せられりゃ、映画見たいと思いますよ。どうせ映画で脱いでるんだから、ここで写真撮らせても大丈夫ですよ。

 この子に訊いてみる鈴木監督。この子は、「分かりました。ちょっとどういう事になるか考えてみますので、考える時間ください」ときたね。
 およそ30分ぐらいだったかな。fantaと鈴木監督は立ち話、雑談。その子は、「やっぱり脱ぎません。すいません」ときた。まあしょうがないね。

 上記のように書いていて、当時の薔薇族の記事には、記事用の写真撮影のくだりを主に書いたことを思い出しました。
 当時の記事と若干の食い違いがあるかもしれませんが、まあそういうことです。
 写真も探せばあるでしょうが、ちょっと大変なので探しません。脱いでないしね。

写真は、『天使の楽園』より。